前立腺がんおよび乳がんにおける潜伏がんならびに微小がんの発生と進展
Project/Area Number |
05151032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
矢谷 隆一 三重大学, 医学部, 教授 (80024636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井田 克己 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (90160043)
古武 敏彦 大阪府立成人病センター, 部長
広橋 説雄 国立がんセンター, 病理部, 部長 (70129625)
島崎 淳 千葉大学, 医学部, 教授 (10008229)
坂元 吾偉 癌研究所, 病理部, 主任研究員 (80085620)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥16,500,000 (Direct Cost: ¥16,500,000)
Fiscal Year 1993: ¥16,500,000 (Direct Cost: ¥16,500,000)
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Keywords | 前立腺がん / 乳がん / 潜在がん / 偶発がん / がん遺伝子 / がん抑制遺伝子 / ホルモン / テネイシン |
Research Abstract |
1.前立腺がん 1)微小癌の発生については近年、若年層で増加している結果が示された(矢谷)。 2)微小癌の進展については、がん関連遺伝子、ホルモンとの関係について検討された。NDPキナーゼ/nm23遺伝子産物の発現は低分化型で高頻度であったが、転移能との相関はなかった(古武)。 3)DNA polymerase β遺伝子の変異は大腸癌と比較して低頻度であった(上村)。 4)ホルモンとの関係では、ヒト前立腺癌のアンドロゲン受容体は、ホルモン不応性癌の10%にのみ点突然変異がみられた(島崎)。 5)発生部位を三次元的に解析すると肥大結節は主にtransition zoneに発生し、潜在癌はperipheral zoneにみられた(今井田)。 2.乳がん 1)潜伏癌と顕性癌の発生頻度の比較から20年で潜伏癌が顕在化すると予想された(坂元)。 2)切除標本の検索から推計すると潜伏癌の頻度は約10%になる(秋山)。 3)非浸潤性乳管癌における遺伝子異常の頻度は浸潤癌より頻度が低い傾向にあったが、c-erbB-2の増幅は逆に高頻度であった(広橋)。 4)アンドロゲン誘導性増殖因子の遺伝子解析を行い構造を決定した。正常ヒト組織ではmRNAの発現はみられなかった(田中)。 5)テネイシン欠損マウスへの乳癌移植系の実験では、環境によってテネイシンは癌に対し促進的にも抑制的にも作用した(坂倉)。 6)Medroxyprogesterone acetate(MPA)は抗エストロゲン作用と血管新生抑制作用の2つの相互に独立した作用を有する(寺田)。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)