O^6-アルキルグアニン-アルキル転移酵素の制がんと発がんにおける役割
Project/Area Number |
05151038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
池永 満生 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (70025378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 武司 大阪大学, 医学部, 講師 (90028382)
許 南浩 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (70173573)
峯浦 一喜 秋田大学, 医学部, 助教授 (70134103)
早川 浩 九州大学, 医学部, 助手 (70150422)
中別府 雄作 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (30180350)
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Project Period (FY) |
1991 – 1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥17,000,000 (Direct Cost: ¥17,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥17,000,000 (Direct Cost: ¥17,000,000)
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Keywords | メチル転移酵素(MGMT) / O^6-アルキルグアニン / MGMT遺伝子の発現制御機構 / Mer^-細胞 / 抗ヒトMGMT抗体 / 選択的化学療法 / アルキル塩基高感度検出法 / H-ras遺伝子 |
Research Abstract |
1.ヒトのメチル転移酵素(MGMT)遺伝子の発現制御機構 MGMT遺伝子のプロモーター領域とその近傍について、CATアッセイ法を用いて解析した結果、従来から考えられていた5'側上流の領域に加えて、第1イントロンを含む下流域も遺伝子の効率的な発現に必須であることを明らかにした。また、第1エクソンを含む348塩基対の部分をプローブとして核蛋白抽出液のゲルシフトアッセイを行い、第1エクソン部分に結合して転写を調節する因子の存在を認めた。 2.ヒトのMGMTに対する抗体の作製 ポリクローナル抗体をヒトおよびマウスのMGMTを結合させたアフィニティカラムを通すことによって、高純度の抗MGMT抗体を作製した。これを用いた免疫染色法によって、Mer^+細胞とMer^-細胞を完全に識別することが可能になった。 3.Mer^-型腫瘍の選択的化学療法 悪性グリオーマの手術摘出組織についてMGMT活性を測定すると共に、ACNUによる治療効果との相関を検討した。MGMT活性の高いグリオーマでは治療効果が認められなかったが、活性の無い3例(20%)のMer^-腫瘍については、ACNU治療後にCT画像上で腫瘍の縮小が観察された。 4.アルキル化剤のがん原性の機構 メチルニトロソウレアで誘発したラットの乳腺腫瘍65個のうち、65%に12番目のコドンが変化した活性化H-rasを検出した。しかし、p53遺伝子の突然変異の頻度は20%と低く、p53の関与は少ないことが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)