T細胞型造血器腫瘍でみられる染色体転座に関連する遺伝子の基礎的研究
Project/Area Number |
05152024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
林 泰秀 東京大学, 医学部(病), 講師 (30238133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 久丸 東京大学, 医学部(病), 講師 (90181130)
森脇 浩一 東京大学, 医学部(病), 助手 (10251274)
小島 美由紀 東京大学, 医学部(病), 助手 (60205391)
鴨下 重彦 東京大学, 医学部(病), 教授 (60048973)
別所 文雄 東京大学, 医学部(病), 助教授 (40010285)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 急性白血病 / 染色体転座 / 癌遺伝子 / 癌関連遺伝子 |
Research Abstract |
T細胞受容体(TCR)の転座によると思われる再構成がみられたt(1;7)(p13;q35)-ALLの細胞株より、1p13に想定される癌関連遺伝子をクロ-ニングするためDNAライブラリ-を作成した。TCR-βをプロ-ブにして切断点を含むDNA断片のスクリ-ニングを行い、とれた陽性クロ-ンが雑種細胞により1番染色体の断片を含むことを確認した。また1p13にあるか否かを検討するためfluorescense in situ hybridization(FISH)法で座位を検討している。この1番側から取れた0.8kbの遺伝子は普通の制限酵素の切断点を持たない繰り返し配列が多いイントロンと思われた。現在、gene walking法により1p13の転写因子を検索している。 また染色体11q23転座でみいだされたMLL遺伝子が入取できたので、11q23転座型白血病の25例でMLL遺伝子を検討したところ、全例に再構成バンドが認められた。また乳児白血病27例中20例(74%)で再構成がみられ、染色体による解析(約50%)より高頻度であった。転座の相手の判明しているt(4;11)、t(9;11)そしてt(11;19)の切断点をはさむプライマ-を作成し、RT-PCR法を用いて微小残存白血病の追跡が可能であり、5例で経時的に追跡できた。我々はt(1;11)(q21;q23)、t(5;11)(q34;q23)およびt(4;6)とt(8;11)をもつ細胞を有しており、DNAのサザン解析にて再構成を認めたことより、相手遺伝子のクロ-ニングを試みた。まずt(4;6)とt(8;11)細胞よりmRNAを抽出し、MLL遺伝子を用いて転座相手のクロ-ニングを行った。MLL遺伝子を含むキメラcDNAがとれ、とれた相手がシ-クエンスより6q27に最近見つかったAF6遺伝子で、逆側が未知の遺伝子であることが判明した。t(4;6;8;11)の4way転座の可能性が考えられ、現在、4q21と8q24の遺伝子のクロ-ニングを行っているところである。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)