Project/Area Number |
05152059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小林 猛 名古屋大学, 工学部, 教授 (10043324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 裕之 名古屋大学, 工学部, 助教授 (70209328)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Keywords | ハイパーサーミア / 温熱療法 / 癌治療 / 磁性微粒子 / ドラッグデリバリー / 標的治療 / 固定化担体 / コンピューターシミュレーション |
Research Abstract |
平成5年度は以下のことを行った。 1.磁性微粒子に各種高分子、機能性多糖を用い、磁性微粒子の改質を行った。表面改質にはリン脂質・ポリエチレングリコールを用い、場合によってプルランも使用した。また、標的への効率的なデリバリーを可能とするため、磁性微粒子に癌細胞に対する抗体を固定化した。抗体はモデル癌細胞であるヒトグリオーマ細胞株に特異的に吸着するマウスモノクローナル抗体を用いた。in vitroで吸着試験を行ったところ、この細胞に非特異的な抗体を固定化した磁性微粒子が癌細胞に吸着しなかったのに対し、特異的抗体を固定化した磁性微粒子では細胞1個あたり3.6ngの吸着があった。これは実際の組織では組織1mlあたり1.8mg吸着したことに相当する。 2.温熱療法のコンピューターシミュレーションを行い、細胞への吸着量、磁性微粒子の発熱量などから評価を行った。本研究で作成した抗体固定化磁性微粒子の癌細胞への特異的吸着量で、生体中の癌組織を致死温度まで加温可能であることが見積もられた。改良された磁界発生装置によって、脳内腫瘍モデルを使ったヌードマウス動物試験を行う。 3.磁性微粒子のMRI造影剤としての利用の検討として、各種測定パラメータの決定を行った。また、ヌードマウスに静注し、実際に造影を行ったところ、造影剤として利用することが可能であることがわかった。さらにシミュレーションを行い、撮像条件の決定を行う。 現在、磁界発生装置の改良として、コイル部・出力部などの検討を行い、改良装置の作製を行った。この装置を用いて発熱特性を調べている。
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