リンパ球増殖におけるc-fosがん遺伝子産物の機能解析
Project/Area Number |
05152081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
徳久 剛史 千葉大学, 医学部, 教授 (20134364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
幡野 雅彦 千葉大学, 医学部, 助手 (20208523)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | c-fos / トランスジェニックマウス / Mx / c-jun / AP-1 |
Research Abstract |
c-fosがん遺伝子のリンパ球増殖における機能は明らかにされていない。そこで本研究ではリンパ球増殖におけるc-fosの機能を解明するために、c-fosやc-junの発現異常をきたしている6種類の異なったトランスジェニックマウスを用いて以下のように研究をすすめる。 1.トランスジェニックマウス由来のリンパ球の細胞増殖能を外因性c-fos遺伝子の発現をからめてマイトジェンや細胞表面抗原レセプターに対する抗体で刺激した時の反応で調べる。 2.遺伝子ターゲッティング法によりc-fosやc-junを不活性化したマウスを用いる。 これらのマウス由来のリンパ球の増殖能をc-fosトランスジェニックマウスと同様の方法で解析する。これらの結果からリンパ球増殖におけるAP-1(fos/jun)の機能を明らかにする。 その結果平成5年度には以下のことが明らかとなった。 1.H2-fos/junダブルトランスジェニックマウス由来の骨髄細胞を用いた培養系においてB細胞の初期分化が著しく遅れた。さらにIFN-αにより遺伝子誘導可能なc-fos遺伝子をもつMx-c-fosトランスジェニックマウス由来の骨髄細胞培養によりc-fos発現を誘導すると、B細胞の分化増殖が完全に停止した。これらの結果からc-fosはB細胞の分化増殖を抑制していることが示唆された。 2.c-fosやc-junのヘテロターゲットマウス由来の骨髄細胞を用いた培養系においてはB細胞の増殖が増強されていた。これらのマウスの骨髄細胞ではc-fosやc-junの発現が半分であることが考えられるので、c-fosやc-junの過剰発現で見られた現象がその量の低下による面からも追試された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)