Project/Area Number |
05152087
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中山 睿一 岡山大学, 医学部, 教授 (60180428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上中 明子 大阪府立成人病センター研究所, 第6部, 研究員
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
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Keywords | マウス白血病 / 腫瘍拒絶抗原 / CTL / ペプチド |
Research Abstract |
BALB/c由来放射線白血病RL♂1を(BALB/c×B6)F_1マウスに接種すると一旦腫瘤を形成した後に拒絶される。このように,RL♂1は強い腫瘍拒絶抗原を有し、拒絶マウスの脾細胞からは、RL♂1を特異的に傷害するCTL(キラーT細胞)が誘導される。本研究ではRL♂1特異的CTLのバルクおよび6種のクローン株を作成し、これらのCTLによって認識される拒絶抗原ペプチドを解析した。その結果、1.RL♂1の酸(TFA)抽出物を逆相HPLCにかけ、各分画でP815(H-2^d陽性、RL♂1 CTL非感受性)を感作し、RL♂1 CTLに感受性を与える分画を得た。2.これらの分画の感作活性は、各種プロテアーゼの処理に感受性であった。3.感作活性はCTLによる傷害試験にL^d抗体あるいは既知のL^d結合性ペプチドの添加によって阻害され、L^d結合性ペプチドによることがわかった。4.新鮮バルクRL♂1 CTL活性も活性分画で感作したP815によって阻害され、活性ペプチドは主要なCTL認識ペプチドであることがわかった。5.エドマン法によりアミノ酸配列を検討した結果、8個のアミノ酸よりなるP815感作活性陽性のペプチドを得た。「今後の問題」同定したペプチドの感作活性は陽性であるが、弱い。この原因として、ペプチドの何らかの修飾、TCRとのアフィニティーなどが影響している可能性が考えられる。この点について、検討中である。また、アミノ酸配列が確定次第、癌ワクチンとしての効果の検討を予定している。
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