c-myc遺伝子プロモーターに結合する転写因子ZF-5の細胞増殖抑制効果
Project/Area Number |
05152088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
丹羽 太貫 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (80093293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沼本 通孝 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (30253123)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ZF5遺伝子 / c-myc遺伝子 / 転写制御因子 |
Research Abstract |
1.c-myc遺伝子の転写におけるZF5の機能。 c-myc遺伝子プロモーターをCAT(chloramphenicol acetyle transferase)遺伝子の上流に結合したレポーター(c-myc CAT)を用いたCAT assayでは、ZF5はCATの発現を抑制した。すなわち、ZF5はc-myc遺伝子の転写抑制因子である。 2.その他の遺伝子に対するZF5の作用。 Herpes simplex virus thymidine kinase(HSV-tK)遺伝子のプロモーターに対するZF5の作用を、CAT assayで解析したところ、やはり抑制的に働いた。一方、human immunodeficiency virus(HIV)LTRに対しては転写活性化機能を示した。このように、ZF5はプロモーター特異的に全く相反する作用をなすことが明らかになった。 3.ZF5自身の構造及び機能解析。 HSV-tkのプロモーターを用いて、ZF5の機能に関わる領域の同定を試みたところ、ZF5のN末端に近接した62個のアミノ酸領域に強い転写抑制効果が認められ、ZF5のDNA結合領域(zinc finger)には、その機能は認められなかった。一方、HIV-LTRのプロモーターに対してはzinc fingerは転写活性化作用を示した。このように、ZF5の各領域の機能にもプロモーター特異的な相違が認められた。 4.ZF5の生物学的作用 テラトカルシノーマP19細胞のretinoidによる分化誘導に伴って、alternative splicingに基づくと思われるZF5 mRNAの質的変化が認められた。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)