免疫ネットワークを用いたヒト癌免疫療法の開発と応用
Project/Area Number |
05152093
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
渡辺 武 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (40028684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 学 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (50198074)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
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Keywords | サイトカイン / 自家腫瘍特異的CTL / 癌抗原ペプチド / 癌免疫療法 |
Research Abstract |
我々が独自に開発したサイトカインカクテル培養法により、癌患者から自家腫瘍特異的キラーT細胞(CTL)を急速に効率よく増殖させることが出来る。しかも、抗原特異性は長期間保たれる。そのCTLを用いて癌抗原ペプチドの解析を行った。悪性黒色腫においてHLAクラスIB拘束性にCTLによって特異的に認識されるペプチドの単離に成功した。現在、さらにペプチドの解析を行っている。さらに、ヌードマウスに移植した自家腫瘍に対して、上記の方法で得られたヒトCTLは強い抗腫瘍活性を示した。我々のサイトカインカクテルは自家腫瘍特異的なキラーT細胞を効率よく増殖させるのに有用なものと考えられた。ペプチドの解析には、メラノーマ細胞より抗HLA-B抗体によってHLA-Bを免疫沈降させ、HLAクラス -Bに結合しているペプチドを抽出した後、HPLCを用いて分画精製した。同一患者のBリンパ球をEBウイルスでトランスフォームしたEBV-transformed B細胞を標的細胞とし、このB細胞に得られたペプチドを感作し、自家CTLを用いて、CTLアッセイを行い、自家腫瘍特異的なCTLが認識する腫瘍抗原ペプチドの同定を行っている。今後は、単離ペプチドを用いたin vitro免疫法の開発を行う。また、自家腫瘍抗原特異的なヘルパーT細胞の樹立の条件をサイトカインカクテルを工夫することにより決める。さらに、本法を用いた抗腫瘍免疫療法の臨床応用の可能性について検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)