Project/Area Number |
05152128
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
伊東 恭悟 久留米大学, 医学部, 教授 (50125499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 亮 久留米大学, 医学部, 助手 (50158177)
七條 茂樹 久留米大学, 医学部, 講師 (30080592)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | T細胞抗原レセプター遺伝子 / ヒト癌特異免疫 / キラーT細胞 / ヒト癌退縮抗原遺伝子 / MAGE遺伝子ファミリー / cDNAクローニング / 癌抗原ペプチド / TCR usage |
Research Abstract |
メラノーマ特異的CTLクローンのT細胞抗原レセプター遺伝子(TCR)構造を解析し、癌局所でのCTLのTCR usageはポリクローナルであるものの、alpha鎖CDR3部分の99番目(threonine)と100番目(serine)のアミノ酸に高い相同性を見出した。したがって共通癌抗原ペプチドの存在が示唆されるものの、癌局所におけるクローナルなCTL増殖を誘導するためには癌抗原遺伝子産物等に対する宿主応答の誘導が重要であると考えられた。 そこでメラノーマより同定されたヒト癌退縮抗原遺伝子(T細胞より認識され傷害される抗原をコードする遺伝子)melanoma antigen gene(以下MAGE)のヒト固形癌及び白血病細胞におけるmRNA発現を検討した。その結果いずれもきわめて高頻度に発現(肺癌;49/102症例48%白血病;36/76症例49%)していることを見出した。 さらにMAGE-1,-3,-4,-41及び-6のcDNAクローニング(1038bp)を固形癌と白血病癌両者をテンプレートとして実施した。その結果MAGE-1に対して他の4ファミリーは80%〜83%の塩基レベルでの相同性を有するものの、MAGE-1ペプチドのコドン33番目より8アミノ酸が挿入されていることを見出した。MAGE-1を含む5ファミリーは全てT-antigenの結合部位を2カ所以上有し、また、MAGE-4はc-fosとc-junコンプレックスの結合部位であるAP-1を保有していた。従って癌細胞におけるMAGE geneの選択的発現とその遺伝子構造が深く関与していることが示唆された。 これらより癌局所においてクローナルなCTL増殖をおこしえる標的分子としてMAGEペプチドが考えられたので、MAGE発現DH5alpha(E.Coli)を抗原として癌患者PBMCとの混合培養により自家癌(肝癌)を選択的に障害するCTL株を樹立した。そのCTL株からCTLクローンを樹立しTCR usageの解析を予定中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)