Project/Area Number |
05203107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
林 俊雄 創価大学, 文学部, 助教授 (50132759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤川 繁彦 早稲田大学, 文学部, 講師
高浜 秀 東京国立博物館, 学芸部東洋課中国考古室, 室長 (60000353)
川又 正智 国士舘大学, 教養部, 教授 (90103671)
菊池 俊彦 北海道大学, 文学部, 教授 (70000619)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 古代 / 草原地帯 / 遊牧民 / 民族移動 / 銅〓(釜) / 円墳 / 騎馬 / 馬車 |
Research Abstract |
銅〓のカード化作業を継続し、全部で438点の〓の存在を確認することができた。そしてそれらは、次のように編年・分類することができるだろうという結論に達した。 A.前期(前9・8世紀〜後2・3世紀) 1.中国北部・モンゴル高原・・・・・初期には平面形が円形で口縁部に2つの耳(環状が多い)が直立し、耳の上には1つの小さな突起が付き、下には圏台が付いている。前2世紀頃から圏台に透かし孔があくようになる。91点。 2.南シベリア(アルタイ・トゥヴァ・ミヌシンスク)・・・・やや遅れて前6世紀頃出現。片口タイプはこの地域に固有なもの。土〓も多い。100点。 3.中央アジア(新〓・カザフスタン)・・・・・前7世紀頃から見られる。三足〓はこの地域に固有のもの。口縁部や足に動物像が付けられていることもある。58点。 4.黒海北岸・東欧・・・・・中国北部と同じく、小さな突起が1つ付いた円形の耳が直立するタイプが前8・7世紀に北カフカスに出現。133点。 B.後期(後3・4〜5世紀) 1.草原地帯東部(中国北部・朝鮮半島・モンゴル高原・南シベリア)・・・・・器体は縦長の砲弾型となり、弧状の耳をもち、透かし孔が大きくなる。最近韓国南部で発見されたこのタイプの〓は、「騎馬民族説」を裏付けるものとする見方もある。42点。 2.草原地帯西部(中央アジア・南ロシア・東欧)・・・・・器体は縦長の寸胴型で、両耳に茸状装飾が付く派手なものとなる。従来は東欧でしか出土例がなかったが近年ラウル南部や新〓北部でも発見され、匈奴=フン同族論を補強する資料として注目される。14点。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)