Project/Area Number |
05209212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
永長 久彦 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (10114042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
実川 浩一郎 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (50235793)
増田 秀樹 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (50209441)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 部位特異的分子認識 / 物質変換 / 反応制御 / 非共有性相互作用 / 多重相互作用 / CH-_π相互作用 / ペプチド / 加水分解 |
Research Abstract |
酵素の特徴である高活性・高選択性の発現には、酵素-基質間において多点で働く非共有性相互作用による分子認識が重要な役割を果たしている。この基質の認識及び活性化反応場を模した場として、アミノ酸由来の残基を含む種々の(N)_x(O)_<4-x>型新規四座配位子を合成し、置換不活性でイオン半径の小さいCo(III)イオンと錯形成されたものを合成した。この錯体には基本的にNHやCOO^-のような水素結合基と酸性度の高いCo(III)イオンが存在し、他にフェニルアラニンの芳香環・アルギニンの塩基性グアニジニウム基・グルタミン酸のカルボキシル基のような相互作用基を有した種々の錯体を合成している。このような多点での相互作用が可能な錯体に対して、残る二座に各種アミノ酸やジペプチドを第二配位子として相互作用させた混合配位子錯体を合成したところ、第二配位子のN末端が特異的に認識されることが明かとなった。更に、興味深いことに第二配位子側の側鎖によって相互作用が大きく異なることも明かとなった。即ち、芳香環を有するフェニルアラニン・フェニルグリシンをC-末端側に有するジペプチドでは、これら芳香環が第一配位子側との間でCH-_π相互作用を示すことが種々の分光学的手法から示唆され、このような相互作用を示さない錯体においては容易にペプチドが加水分解されるのに対し、このような相互作用を示す錯体においては全く加水分解されないことが分かった。これまでに報告されている同種の加水分解金属錯体では、このような特異性は報告されておらず、非常に興味深いものである。現在、更に他の相互作用基を有する第一配位子の分子設計及び他の遷移金属イオンによる検討も行なっており、より効率の高い触媒機能を有する金属錯体の開発を目指している。
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