核酸およびその構成成分の選択的アルキル化と関連反応の研究
Project/Area Number |
05210209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
光延 旺洋 青山学院大学, 理工学部, 教授 (90082792)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | アルキル化剤 / 核酸塩基のアルキル化 / アジリジン誘導体によるアルキル化 / プロモ酢酸エステルによるアルキル化 / オリゴデオキシリボヌクレオチド類の開裂 |
Research Abstract |
1.前年度までに、alpha-D-リボフラノシドの1位、または2-デオキシ-alpha-D-アラビノフラノシドの2位に3-(ブオモアセトキシ)プロピル基を有する一連の化合物I、またはIIを合成した。本年度は、これらとオリゴデオキシリボヌクレオチドとの反応を検討し、デオキシグアノシンおよびデオキシアデノシンのところでヌクレオチド鎖の開裂がおきることを明らかにした。 2.2位に3-(N-p-トシルアジリジン-(2S)-カルボキシル)基を有する2-デオキシ-alpha-D-アラビノフラノシド誘導体IIIを合成し、上記オリゴヌクレオチドと反応させたところ、ピペリジン処理によってヌクレオチド鎖が開裂する修飾と、開裂には至らない修飾がおきていることを示唆する結果が得られた。 3.3位に(フエニルスルホニルメチル)エチニル基を有する2-デオキシ-alpha-D-アラビノフラノシド誘導体IVを合成し、上記オリゴヌクレオチドと反応させた。この場合には、ピペリジン処理をしても開裂に至らない修飾がおきていることを示唆する結果が得られた。 上に述べた研究は、次の方向への発展が期待できる。 1.化合物I、IIの3位と5位の何れか、または両方に、核酸の特定のヌクレオチド配列に対する適当な識別部位を導入することにより、デオキシグアノシンあるいはデオキシアデノシンの位置でヌクレオチド鎖を選択的に切断する反応剤が開発できる。 2.化合物I-IVの反応部位をさらに検討することにより、核酸の選択的修飾反応剤が開発できる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)