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¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 1993: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Research Abstract |
平成4年度に開発したレベル2RAID二次記憶系を利用した超並列データベース処理アルゴリズムを実際にCM-2上に実装し,性能を測定しその限界を明らかにした。全体のアルゴリズムをいくつかの部分に分割し,アルゴリズムに於けるボトルネックを明確化した。とりわけ,ソートにともなうバーチャルプロセッサ間データ移動の負荷が大きく,最適化が必要であることが明らかになった。すなわち,入出力ファイルに対するVP比を動的に変更することができない為,多くのVPセット間データ移動が必要となり,データパラレル超並列プロセッサ環境でのファイルシステムに対する要件を明らかにすることが出来た。現行のCM-2では非同期入出力の支援が必ずしも充分でない為,複雑な入出力を必要とするアプリケーションでは充分な性能を得ることが出来ないことも明らかになった。更に,二次記憶アーキテクチャ検討の要請をうけ,ディスクアレイアーキテクチャの検討を開始した。大容量データを高速に入出力する丈のRAID-3型システムは単純な構造であることから,本研究ではより小粒度なアクセスが高頻度に実行される環境に於いて性能を維持可能なRAID-5型アーキテクチャについて検討を進めた。近年,LFSなる二次記憶構造が提案されたが,この手法にはガーベジコレクションの負荷が重いという大きな欠点があることから,データブロックの移動を伴わないストライプ管理方式を提案し検討を進めた。より詳細な評価は来年度実施する予定である。
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