超並列オペレーティングシステム実現のためのマイクロ・カーネルとその通信に関する研究
Project/Area Number |
05219211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
萩野 達也 慶應義塾大学, 環境情報学部, 助教授 (80201705)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 超並列 / オペレーティング・システム / マイクロ・カーネル |
Research Abstract |
これまでの超並列計算機においては、計算処理重視であり,オペレーティングシステムと呼ばれるものがないものもあった。単にアプリケーションを起動し,その結果を出力できる機能があれば良かった。しかし,今後超並列コンピュータが広く普及するためには,複数のユーザで共有し複数のジョブを同時に実行できることが必要である。一人のユーザが占有するのではなく,使われていないPEのCPUを有効利用する必要がある。 超並列処理を可能にするオペレーティングシステムは,通常のオペレーティングシステムに比べて柔軟である必要がある。種々の並列処理,メモリモデルをサポートできなければ超並列の性能を出し切ることができない。このような柔軟性が高く,しかもオーバヘッドが少ないオペレーティングシステムを開発するにはマイクロカーネルを用いるのがもっともふさわしい。個々のPE上でマイクロカーネルが動き,それらを協調させることにより全体を制御する。マイクロカーネルは非常にオーバヘッドが少ないため,ほとんどオペレーティングシステムなしの性能と変わらない性能でアプリケーションを動作させることができる. 当初は,分散オペレーティングシステムのために開発されたToMマイクロカーネルを共有メモリ型のマルチプロセッサに移植する予定であったが,その上のUNIXエミュレータなどの問題から,カーネギーメロン大学で開発されたMachマイクロカーネルを移植することに変更した。現在,マイクロカーネルの移植の最終段階にある。性能評価,マイクロカーネル上のより高度なサービスを提供する部分については,今後の課題である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)