音声コミュニケーションにおける感性情報の表出・受容過程の定量的解析とモデル化
Project/Area Number |
05220103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
広瀬 啓吉 東京大学, 工学部, 助教授 (50111472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳田 益造 通信総合研究所, 関西支所, 室長
藤崎 博也 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (80010776)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 音声コミュニケーション / 感性情報 / パラ言語情報 / 非言語情報 / 基本周波数パターン / アクセント型 / 音声合成 / 知覚実験 |
Research Abstract |
本研究は、音声によって表わされる感性情報を、パラ言語情報と非言語情報とに分け、それぞれが話し手の音声の音響的特徴を介して表出されまた聴き手に受容される過程、さらには聴き手の側に新たな感情が生成される過程を、定量的に解析して定式化することにより、音声を介する人間相互のコミュニケーションにおいて感性情報の占める役割を明らかにすることを目的としている。さらに、得られた知見を音声合成および音声認識に導入して、人間と機械の間のコミュニケーションの精緻化にも寄与することを目標とする。本年度は、主としてパラ言語情報の受容、非言語情報の表出に焦点を当てて研究を進め、以下の実績をあげた。 1.非言語情報について、読み上げ文リストを作成し、それを各種の感情をもって発音した連続音声を、東京方言の演劇の素養がある男性・女性話者13名について収録した。対話形式での収録も行った。 2.収録した音声資料について、その韻律的特徴、特に、基本周波数パターンを生成過程のモデルを用いて分析した。感情を込めた場合の分析結果を朗読の場合のそれと比較することにより、悲しみを除いて、指令の大きさが大きくなる傾向にあることが明らかとなった。また、怒りでは文後半の基本周波数が高くなること、悲しみでは指令の大きさが小さくなり、基本周波数の値も小さくなること、喜びでは指令の大きさの増大あるいは最低周波数レベルの上昇によって基本周波数の値が10%程度高くなること等を示した。 3.基本周波数パターンのパラメータを制御した合成音声を作成して聴取実験を行い、疑問・勧誘・反論の文末でのパターンの上昇のタイミング、大きさにアクセント型による違いがみられること等を明らかにした。結果からパラメータとパラ言語情報との関係を定量的に明らかにし、簡単な韻律規則としてまとめた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)