ノンバーバル・手指動作における感性情報の記号化方法
Project/Area Number |
05220201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
鎌田 一雄 宇都宮大学, 工学部, 教授 (80016609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安達 久博 宇都宮大学, 工学部, 助手 (00241844)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 手話 / 手指動作 / 非手指動作 / 情動表現 |
Research Abstract |
聴覚障害者が日常のコミュニケーション手段として使用する手話を対象として、手話表現と感情表現との関連について、表現の記号化を目指して以下の検討を行った。 1.日本語文章に対応する手話表現をビデオ録画し、手指動作と顔の表情などの非手指動作の特徴化について検討した。先天聾者、手話通訳者(健聴者)を対象として手話表現を収集した。手話習得環境の違いによって、日本語に対応する手話単語の語順、手話語彙の使用方法、顔の表情に代表される非手指動作の利用にかなり大きな違いがあることが明かとなった。 2.6つの基本感情(恐怖、驚き、怒り、嫌悪、悲しみ、喜び)のもとでの手話単語表現をビデオ録画した。手話表現映像は、先天聾者と健聴者(手話通訳者)の合計4名について20単語について収集した。これらの映像を、手話表現者に確認してもらい、先天聾者(聾演劇活動者)の手話表現を解析データとして採用した。 (1)感情表現による手指動作の長さ(手指動作の速度)を、手話表現ビデオ映像の解析で計測した。これから、感情表現「怒り」、「嫌悪」、「喜び」では動作速度が速くなる、「恐怖」では遅くなる傾向があることが分かった。 (2)手話手指動作のみを提示したときの感情表現知覚を、手話会話が可能な健聴者、聴覚障害者を対象として調べた。また、顔部分も同時に提示した場合の知覚特性も調査した。これらの知覚特性の比較から、感情知覚には顔の表情が大きな役割を果たしていること、感情表現における顔表情の共通性が明かとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)