Project/Area Number |
05220210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
八村 広三郎 京都大学, 工学部, 助教授 (70124229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関口 博之 京都大学, 工学部, 助手 (90243063)
英保 茂 京都大学, 工学部, 教授 (40026117)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 感性情報処理 / 画像処理 / コンピュータグラフィックス / 美術 / 絵画 |
Research Abstract |
本研究は、絵画における印象の形成について、絵画の構成要素毎に分析的に究明すること、および、それらの情報を利用して、適当な印象を伴った絵画状画像を生成することを目標としている。本年度は、昨年度に引き続き、以下のような実績をあげた。まず、絵画の解析のアプローチでは、 1)日本画(花鳥画)についてSD法による心理実験を行い、日本画の印象構造について調査した。その結果、花鳥画の印象は、それぞれ、色、構図、モチーフに対応したものが見つかった。構図による影響より、モチーフによる影響の方が強いことも分かった。 2)色空間におけるクラスタリングと画像平面における領域統合の処理を組み合わせた領域分割処理により、絵画の概略モデルを作成した。 3)さらにこの概略モデルを用いて、日本画における背景色の領域と、主要な色の領域を分離して抽出することを試みた。比較的簡単な処理であるが、良好に抽出できることが分かった。 4)背景色領域、主要色領域の色分布より、それぞれの色に付随した印象語を求め、これを対象絵画の印象語の候補として利用することを試みた。 また、絵画の合成・変形のアプローチとして、入力したカラー画像を版画調に変換する手法について検討した。これでは、 1)原画像の対話的な色指定を援用する領域分割手法により、適切な版が生成できるようになった。 2)この版の輪郭に対して、人間の手で彫ったような適当なゆらぎを与えるフィルタを作成し、これにより、結果の画像の印象をコントロールできるようになった。
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