Project/Area Number |
05222217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
山本 修一 山口大学, 工学部, 助教授 (80144921)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 超臨界流体 / クロマトグラフィー / 拡散係数 / 分配係数 / 軸方向混合拡散係数 |
Research Abstract |
超臨界流体を移動相として使用するクロマトグラフィー(SFC)は液体クロマトグラフィー(LC)を超える分離性能が期待できると考えられている。 本研究はSFC分離における生産性推算方法を確立することを最終目的し、主として低負荷量領域における溶出曲線の測定値から分配係数とHETPと移動相線速度uの関係を求めた。そして、これらのデータから、軸方向混合拡散係数や粒子内拡散係数を算出するとともに、これら係数の粒子径、移動相流体密度、移動相流体粘度等の関係について超臨界流体系と液系の両方について詳細に検討した。 本研究結果から以下のことが明らかとなった。 1.移動相の粘度・密度に基づいて計算した無次元速度で整理するとHETPは相の状態に無関係に整理できる。 2.分配係数は移動相の密度と良い相関が可能である。 すなわち、同じカラムを使用したときはSFCでは、拡散係数の増加と比例した移動相線速度に増加しても、ほぼ同じカラム効率を得ることができる。また、圧力損失は粘度の低下により小さくなり、高速で操作が可能となる。最適分離(分取)条件の推算にはHETP-uの関係から推算される物質移動データのみならず、分配係数と溶解度の密度依存性を詳細に検討することが必要である。さらには、SFCの利点である圧力あるいは温度を時間とともに変化させる分離方法(gradient elution)の利点についてもモデルと実験の両側からの検討が今後の研究課題である。
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