遷移金属カルコゲナイドにおける新しい超伝導物質の探索
Project/Area Number |
05224240
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
大谷 槻男 岡山理科大学, 理学部, 教授 (70108976)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 超伝導体 / カルゴゲナイド / 擬一次元化合物 / マイスナー効果 / 銅化合物 / 三元タンタル化合物 / 三元ニオブ化合物 |
Research Abstract |
1.擬一次元化合物TlCu_7S_4の非化学量論的組成の試料を合成して、電気抵抗と熱測定をおこなった。その結果、CuあるいはTlが欠損すると電気伝導性が高くなり、キャリアー数も増加することがわかった。また熱測定より、この化合物の相転移の原因に関する知見が得られた。いかなる試料においても、2K以上では超伝導は観測されなかった。 2.擬一次元化合物BaCU_4S_3のBaにKを、SにSeを置換した試料を合成し、電気抵抗を測定した。BaCu_4S_3は200Kの相転移があるが、置換によって転移温度は変化しなかった。また、すべての置換試料で抵抗が減少した。2K以上には超伝導は観測されなかった。 3.新化合物BaTa_2Se_5の合成に成功した。構造はBaTa_2S_5型構造であることがわかった。電気抵抗測定によれば2.5Kに超伝導臨界温度をもつ超伝導体であることがわかった。帯磁率測定によってマイスナー効果も観測した。 未知組成のBa-Nb-Se化合物において3K付近に超伝導臨界温度を観測した。現在、試料を同定中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)