流路構造担体持触媒による二酸化炭素からの高速メタノール合成
Project/Area Number |
05225218
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
乾 智行 京都大学, 工学部, 教授 (60025989)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹口 竜弥 京都大学, 工学部, 助手 (30227011)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
|
Keywords | 二酸化炭素 / 流路構造 / メタノール合成 / Cu-Zn-Cr-Al / メタン改質 / 高速変換 / 低級オレフィン / SAPO-34 |
Research Abstract |
Ni-CeO_2-Pt触媒をガス空間速度10000h^<-1>で、メタンのCO_2による改質反応(CH_4+CO_2→2H_2+2CO)に適用すると、ほとんど平衝に達する高い効率でH_2とCOに変換する。ところが、SVを10倍に上げると、通常予期される通り、メタンの転化率は、約1/3に下がってしまう。しかし、触媒を少量のRhで修飾した結果、ほぼ平衡値に達する転化率に到達させることができた。600℃における水素の生成速度は、893mol/1・hであり、担体の流路の体積86.3vol-%を除外して計算すると、6518mol/l・hの高速変換反応が実現したことになる。 また、Ni-CeO_2-Pt系触媒は、メタンのCO_2とH_2Oによる改質反応、2CH_4+CO_2+H_2O→5H_2O+3COにも、SV10000h^<-1>の条件では平衡に達する高い活性を示した。生成合成ガスのCOとH_2の比率をアルコール合成のための量論組成に調節することができる。 合成ガスからのメタノール合成は、すでに工業的にも行われているし、最近演者らは二酸化炭素からも250℃付近の比較的低温で平衡値に達する高活性メタノール合成触媒を開発している。アルコール合成は、CO_2から出発しても結局COを経るので、現在、COを経由させる触媒要素を組み合わせたCO_2からのアルコール合成について研究中である。 CO_2をメタノールに変換し、そのメタノールを直列に連結した反応管に形状選択性触媒を充填して、ガソリンまたは低級オレフィンに変換させた。この場合は、従来のH-ZSM-5を用いたのではその強い水素移行化能のため低級パラフィンが主生成物なるに過ぎないが、SAPO-34あるいはH-Feシリケートを用いれば、それぞれ、低級オレフィンとガソリンに富んだ生成物を得ることができた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)