Project/Area Number |
05226102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Gunma National College of Technology |
Principal Investigator |
太田 道也 群馬工業高等専門学校, 物質工学化, 講師 (40168951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 杉郎 東海大学, 開発工学部, 教授 (80008408)
高橋 正 東邦大学, 理学部, 講師 (30171523)
小島 昭 群馬工業高等専門学校, 物質工学化, 教授 (40042593)
青木 利澄 群馬工業高等専門学校, 物質工学化, 助教授 (70202471)
橋本 修一 群馬工業高等専門学校, 物質工学化, 助教授 (70208445)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | トリアリールメタン型樹脂 / 高フッ素化 / ラジカル / 脱水素 / 分子量分布 / 磁性 / SQUID / ESR |
Research Abstract |
1.目的:本研究は、メタ位で連結したトリアリールメタン型ラジカルを磁性の根源とする高分子磁性体を構築することを最終目標としている。今年度は、【.encircled1.】高フッ素化トリアリールメタン型樹脂からのラジカルの発生条件の確立、【.encircled2.】フェロセンを含むトリアリールメタン型樹脂の構造解析と電荷移動型錯体の合成および磁性測定について研究することにした。 2.研究成果: 2-1.高フッ素化トリアリールメタン型樹脂:3,5-ジフルオロフェノールとペンタフルオロベンズアルデヒドとを酸触媒の存在下で130℃で2時間程度加熱したのち、樹脂生成物を溶媒で精製した。ついで、蒸留水で再度精製したのち、これを十分乾燥させて高フッ素化トリアリールメタン型樹脂を得た。これをエーテル/ジメチルスルホキシド溶液中で水酸化ナトリウムと一緒に48時間撹拌して樹脂ポリアニオンを生成させたのち、ヨウ素で酸化することによって高フッ素化トリアリールメタン型ポリラジカルが生成することがESRスペクトルやUV‐VISスペクトルなどの測定によって明らかになった。 2-2.フェロセン系トリアリールメタン型樹脂:ピレンとフェロセンカルボキシアルデヒドとから合成した樹脂にテトラシアノキノジメタン(TCNQ)やテトラシアノエチレン(TCNE)などの電子受容体をトルエン中で混合溶解させて3日間放置しておくと電荷移動型錯体が沈殿してくることがわかった。これをSQUIDを用いて磁気測定を行なうと室温から磁化の飽和が観測され、4.5Kでは磁気ヒステリシスが観測された。飽和磁化は錯体の形成前に比べて最高で約2倍近く大きくなることがわかった。また、^<57>Feメスバウアースペクトルの測定結果では、フェロセン核の酸化によってフェロセニウムイオンが生成し、それが磁性の発現に寄与しているらしいことがわかった。また、ピレン/フェロセンカルボキシアルデヒド系樹脂はフェロセンカルボキシアルデヒド同士が自己重縮合して樹脂が生成し、ピレンとフェロセンカルボキシアルデヒドとの重縮合体と混合していることがわかった。 本研究は、A01班の木下ら(東大物性研)や、本重点領域総括責任者の伊藤らおよびA01班の工位ら(阪市大理)との共同研究を通して行なわれた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)