Project/Area Number |
05226222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大垣 一成 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (80107078)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 磁場効果 / 磁場燃焼 / 溶液構造 / 結晶構造 / 分子性クラスター |
Research Abstract |
磁気曝射された溶液から、溶解度変化・反応により結晶を成長させ、結晶内部の電子顕微鏡観察、X線回折、結晶NMRにより対照溶液から得られた結晶と比較検討した。さきに述べたように、結晶内部構造に違いがあれば、母液の溶液構造が磁気曝射によって変化が生じたものと推測できる。 磁気曝射溶液から再結晶化したものや、溶液を混合反応させた結晶いずれの場合も、結晶面間隔の拡大、結晶の歪、結晶に取り込まれた水分子の状態など対照結晶と大きく異なっている。結晶中のクラスター凝集体が孤立安定化していることから、溶液中の凝集体も磁気曝射により孤立安定化されるものと推論される。また磁気曝射後数日経ってから再結晶化させたものでも、その特徴は薄れていくものの依然として磁気曝射の影響をとどめており、水溶液が磁気曝射の事実を記憶していることを示唆している。しかし、溶液中のクラスターが記憶に関して主要な役割を果たしていると想像されるものの、その機構はまったく不明である。 液体状態の炭化水素化合物を空気中に放置すると比較的簡単に水の飽和状態になる。高級炭化水素液体中には室温でモル分率10_<-4>程度の水分子が溶解している。水分子と炭化水素の混合クラスターの存在が予想できるが、これが磁気曝射記憶の重要な役割を果たすと考えられる。磁気曝射により「燃料」溶液中でこのクラスターの孤立安定化が進行するため、その液体を噴霧して燃焼・爆発する際、磁気曝射液体燃料の微粒子の合一が抑えられ、より効率的なエネルギー利用が可能となるのではないかと推測し、まず水で飽和された「燃料」に磁場を作用させ、結晶化させた後の結晶の融点付近の挙動(融解現象・定圧比熱など)や結晶内部の構造を電子顕微鏡を使って観察した。現在燃料気化室の条件で噴霧させた後、エンジンルーム入口付近での液体微粒子の合一状態・粒径分布を実測しストーリーの妥当性を検討している。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)