磁性イオンとpi金属電子が共存する分子性伝導体の物性
Project/Area Number |
05226234
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
小林 速男 東邦大学, 理学部, 教授 (60057635)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 俊雄 東邦大学, 理学部, 助手 (20227713)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 磁性イオン / pi金属電子 / 分子性伝導体 / 電子スピン共鳴 / 反強磁性相互作用 / 低温X線構造解析 / リエントラント構造相転移 |
Research Abstract |
本研究の一つの目的であったDCNQI-Cu系については、昨年に引き続いて低温X線ラウエ写真により金属-絶縁体-金属相転移がリエントラント構造相転移であることを証明する実験を行った。また従来はきわめて困難であった100K以下での構造研究をめざし、新たな低温X線構造解析装置の試運転を行った。現在約15Kまでの低温構造解析が可能であることが判明し、来年度以降、これを分子磁性の研究に活用することができると思われる。もう一つの成果はpi金属電子と磁性イオンとの相互作用を分子性伝導体の一般的な構造形態であるBechgaard塩型の伝導体に拡張したことである。具体的にはkappa-およびlambda-(BETS)_2FeCL_4をESRを中心に調べた。両塩ともFe^<3+>のシグナルが現れその強度変化からFe^<3+>間に反強磁性相互作用があることが分かった。lambda-型の方で観測された絶縁化は時期転移との協力的相転移であることが分かった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)