Project/Area Number |
05227218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
薮下 聡 千葉大学, 教養部, 助教授 (50210315)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | スピン軌道相互作用 / 相対論的効果 / MCSCF法 / RECP法 / ユニタリー群 / スピン依存ユニタリー群 / 二重群 / 時間反転対称性 |
Research Abstract |
1。SOMCSCF法のプログラムの作成を進めた。配置関数の作成、ハミルトニアン行列要素の計算、その他の部分はほぼ完成した。今後SO効果を含むエネルギー勾配法の計算のためにSO積分の微分表式を求める。 2。スピン依存ユニタリー群の方法を発展させ、さらに他の群論的手法との関係を調べた。またスピン密度、スピンスピン相互作用等のスピン依存演算子の簡単な表式を求めることができた。次年度はこれらの計算用のプログラム作成を計画している。 3。I_<2,>分子の励起ポテンシャル曲線を計算し、古くから問題であったB状態から前期解離を引き起こす状態が一重項の^1П_<1u>状態であること、またC状態の帰属として二つの可能性があったが、それが^3Σ^+_<1u>状態であることがはっきりし、これまでの論争を解決した。 4。ランタノイド化合物における光電子放出・吸収スペクトルの理論解析を行なうため(TMP_4)^<3+>クラスターのSOCI計算を行ない、f→f吸収が結晶場にはあまり大きく影響されないこと、相対論的効果のためにf軌道がいくらか拡がること、そのためスピン軌道相互作用の計算には注意が必要であること、等がわかった。 5。ICl分子の励起ポテンシャル曲線をSOCI法で計算し、第一及び第二吸収帯における光分解生成物のスピン軌道分岐比に関する理論的解析を行ない、これまでの実験結果と良い一致を得た。 6。ICN分子の励起ポテンシャル曲面をSOCI法で計算し、それを用いた古典的軌跡計算の結果、これまで用いられて来たモデルが単純すぎ、必ずしも実験結果を十分説明できないことが分かり、多くの点で改良出来た。
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