新規アルコキシカルベン錯体の合成と反応に関する研究
Project/Area Number |
05236232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
伊〓田 正彦 東京都立大学, 理学部, 教授 (50115995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 春男 東京都立大学, 理学部, 助教授 (30087118)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | Fischer型カルベン錯体 / カルベン錯体 / スルホニウム塩 / クロムカルベン錯体 / モリブデン錯体 / タングステン錯体 / オキサアズラノン / アズレン |
Research Abstract |
Fischer型アルコキシカルベン錯体のアルコキシ部分に複雑な官能基を持った化合物を合成する目的で、テトラメチルアンモニウムアシレート錯体(金属核にはクロム、モリブデン、タングステンを有す)とアルキルジフェニルスルホニウム塩の反応を検討した。その結果、この反応を用いると種々の新規アルコキシカルベン錯体が合成できることがわかった。Fischer型クロムカルベン錯体の合成例は多数知られているが、我々の方法を用いるといろいろなアルコキシ基をクロムカルベン錯体に導入でき、従来より知られている方法よりも優れている。また、本合成法を用いると、これまで合成の難しかったモリブデンおよびタングステン錯体も比較的収率よく合成でき、これらのアルコキシカルベン錯体を用いる合成に新しい道を開くことが出来た。 Fischer型アルコキシカルベン錯体の構造をヘテロ環共役系の中に含む錯体の合成例はこれまでほとんど知られていなかった。そこで、本研究ではオキサアズラノンのカルボニル部分をクロムおよびタングステンカルベン錯体で置きかえた化合物を合成し、その構造および物性について調べた。合成した化合物はアズレンと似た10pi電子系を有し、赤紫から青紫色をした特異なカルベン錯体であった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)