Project/Area Number |
05237213
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
平岡 賢三 山梨大学, 工学部, 教授 (80107218)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | 2次元クラスター / 薄膜 / トンネル効果 |
Research Abstract |
温度10Kの金属表面に窒素プラズマスプレーし、窒素原子を含む窒素分子薄膜を蒸着した。これを水素プラズマスプレーして、薄膜と水素原子を反応させた。反応後、基板温度を一定速度で昇温し、昇温脱離質量スペクトル(TPMS)を測定した。TPMSの解析により、薄膜中にアンモニア分子が生成したことが分かった。さらに、膜厚依存性を検討したところ、H原子は少なくとも200分子層の窒素分子層を拡散移動し、N原子を水添してアンモニア分子を生成することが分かった。 さらに、CO膜を蒸着して、これを水素プラズマ処理したところ、ホルムアルデヒドとメタノールが生成することが分かった。反応時間の増加で、メタノールこ生成量が増大した。これは、薄膜中で、逐次的水添反応、CO→HCO→H2CO→H2COH→CH3OHが生起したことを示す。このようなH原子のトンネル効果を伴う低温化学反応は、星間空間における宇宙塵が化学進化に重要な役割を果たすことを示唆する。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)