音声対話ディスコースにおけるパラフレーズとコヒージョンの分析とその形式化の研究
Project/Area Number |
05241203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
仁科 喜久子 東京工業大学, 留学生教育センター, 助教授 (40198479)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 外国人留学生 / 理工系大学院セミナー / 対話分析 / 相互理解過程構造 / ディスコース分析 / データ収集 / ストラテージ / 教授法 |
Research Abstract |
本研究は理工系のための日本語教育方法論の基礎的研究として、特に講義およびセミナーでの音声対話による理解過程を記述することを目的とした。その方法、分析対象、成果は以下に記す。 1 理解過程を分析する対象資料として、東京工業大学外国人留学生とその学生の所属する研究室の日本人学生をほぼ同数としてセミナーのビデオ収録を行った。12名の発表で分量は12時間分を収録した。 2 収録したデータにつては、書き起こしデータを作成するにあたり、代表者らが発話者である留学生、日本人学生、教官に面接し、特に特に専門用語の確認や発話の背景、意図なども聞いた。 3 出来上がった書き起こしデータは特に対話における理解が成立しない場合に起こると思われるパラフレーズに着目して、分析を行った。このパラフレーズは、語と文とディスコースの3レベルに交差して発生し、その組み合わせは12の型に分けら、このタイプと日本語能力および専門知識のレベルとの相関性を見たところ、両者とも低い場合は語レベルのパラフレーズが多く、両方の能力の高い者は、ディスコースレベルが多いという結果が得られた。 4 今年度の研究成果としては、情報処理学会人文科学とコンピュータ研究会、日本科学教育学会ですでに発表し、今後の予定として4月に日本語教育方法研究会、5月に日本語教育学会全国大会に発表することが決まっている。 5 書き起こしデータは本年度末に中間報告書として上梓することになっている。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)