Project/Area Number |
05243204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
小田 健司 東京工業大学, 理学部, 教授 (20016067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 真 東京工業大学, 理学部, 助教授 (60144606)
武藤 一雄 東京工業大学, 理学部, 助手 (60114899)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 高温高密度核物質 / 弱い相互作用による遷移 / ベータ崩壊の寿命 / RPA模型 / クォーク模型 / 弱いΛΝ→ΝΝ遷移 |
Research Abstract |
(小田・武藤) 陽子中性子(粒子-粒子)相互作用を考慮する準粒子RPA模型により軽いsd殻核から質量数100ぐらいまでの重い原子核のベータ崩壊に対する寿命を計算した。ベータ安定線付近の原子核のベータ崩壊の寿命の実験値を再現するように、粒子-粒子相互作用、粒子-空孔相互作用の結合定数の値をパラメーターとして、最小二乗法により決定することを試みた。結合定数には質量数(A)依存性を持たせた。まだ最終的ではないが最適化された結合定数の値を決定できそうである。現在得られている数値を使うと、ベータ崩壊寿命の実験的系統性を再現することができる。こうしてベータ安定線から離れた中性子過剰核に対してもガモフ・テラー遷移強度分布を計算し、そのベータ崩壊に対する寿命を計算することができる。 (岡) 原子核内でのバリオンの弱い相互作用として、ハイパー核のメソンを出さない崩壊や、パリティを破る核力など実際に観測可能なものがある。このうち特にΛΝ→ΝΝ反応は終状態の相対運動量が大きいためΛΝ又はΝΝ間の短距離相関が重要である。我々は標準模型の4-クォーク弱バーテックスと簡単なクォーク模型を用いてこの反応を解析した。その結果、従来から行われていた中間子交換によるものと異なる性質が到達距離、アイソスピン、パリティの破れなどに見られることを指摘した。
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