Project/Area Number |
05246201
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
重松 公司 岩手大学, 教育学部, 助教授 (10221293)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 順一 岩手大学, 教育学部, 教務職員 (60241494)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | マグマ水蒸気爆発 / 火山ガラス / 屈折率 |
Research Abstract |
1.野外地質調査 新島火山およびその他の複数の火山において野外地質調査を実施し、火山灰を採取した。特に新島火山において、西暦886年のマグマ水蒸気爆発により噴出された火山灰を25地点より採取した。 2.火山灰分析 1)火山ガラスの形態分類;顕微鏡下で、各試料200粒の火山ガラスを無作為に選びその形態を区分した。大部分が発泡度が良好で、気泡が一方向にのびたPumice shardであったが、発泡度が悪く、外形も板状(ブロック状に近いものもある)のPlaty shardsも認められた。 2)火山ガラスの組成分析:火山ガラス一粒子毎の組成を、波長分散型X線マイクロアナライザーにより分析した。向山溶岩のガラス部は比較的均質な組成を示した。それに対し、マグマ水蒸気爆発によって噴出した、羽伏浦火砕流堆積物と向山ベースサージ堆積物は、Na2OとK2O含有量にそれぞれ1wt%のばらつきがあった。 3)火山ガラスの屈折率測定:本測定は(株)京都フィッション・トラックに依頼した。羽伏浦火砕流堆積物および向山ベースサージ堆積物については、Platy shards、Pumice shardsの二種類の火山ガラスに付き、それぞれ30個づつ屈折率測定を実施した。向山溶岩については、ガラス粒子30個を測定した。羽伏浦火砕流堆積物および向山ベースサージ堆積物の火山ガラスは、ガラス形態及び噴出ユニットの相違に関わらず、屈折率値1.495付近にピークを持つ頻度分布を示した。これに対し、向山溶岩では、屈折率値1.480〜1.495の広い範囲に、測定結果がばらついた。
|