培養した痛覚系1次求心神経細胞の神経突起末端部膜の生理学的、薬理学的性質
Project/Area Number |
05248216
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
山口 和彦 杏林大学, 医学部, 助教授 (00191221)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 脊髄後根神経節 / 神経突起末端 / パッチクランプ法 / Naチャネル / Kチャネル / Caチャネル / グルタミン酸 / GABA |
Research Abstract |
本研究では脊髄後根神経節(DRG)細胞の単離培養系を用いて、痛覚系神経細胞の神経突起末端部におけるイオンチャネル及び伝達物質受容体チャネルの性質を、パッチクランプ法を用いて解析する、と言うものであった。まずサブスタンスP(SP)に対する抗体を用いて成体ラットDRGよりの単離培養細胞を検索してみたところ、小型細胞(直径20mum以下のみならず中型(20-30mum)、大型細胞(30mum以上)もSP陽性となった。無血清培養によってSP産生が全体的に上昇した可能性もあり、これについては検討中である。主に中型、大型DRG細胞の神経突起末端部の性質をパッチクランプ法で調べた。末端部に確認された電位依存性イオンチャネルとしてはTTX感受性Naチャネル、CaチャネルおよびKチャネルがあった。Caチャネルにはomegaコノトキシン感受性N型チャネルとニフェディピン感受性感受性L型チャネルが確認された。低閾値一過性のT型チャネルは今のところ確認されていない。これは細胞体部では比較的高密度で見られたものである。また、omegaアガトキシン感受性P型チャネルの存在に付いては現在検討中である。 次に神経突起末端部の薬理学的性質について調べた。薬物は灌流液中に加えるか、先端直径5mumのピペットよりのpressure ejection法を用いて投与した。グルタミン酸(100muM)、GABA(50muM)、メチオニン-エンケファリン(10muM)、beta-エンドルフィン(5muM)等を投与したが、応答は今までの所、一貫しておらず記録条件の検討を行っている。また、K電流、Ca電流に対する薬物の効果について検討している。アラキドン酸(50muM)がわずかに外向きにK電流を抑制させることが見いだされた(8%、n=4)。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)