神経細胞死発症におけるNMDA受容体と他種伝達物質受容体相互作用の意義の解析
Project/Area Number |
05251218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
栗山 欣弥 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (20079734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桂 昌司 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80204452)
大熊 誠太郎 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (30152086)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 初代培養神経細胞 / NMDA受容体 / GABA_A受容体 / Ca^<2+>influx / 電位依存型Ca^<2+>チャネル / アセチルコリン放出 / NOラジカル / peroxynitrite |
Research Abstract |
初代培養神経細胞及びNG108-15細胞を用いて、N-methyl-D-aspartate(NMDA)受容体とGABA_A受容体及びNOラジカル生成系の相互作用について検討を行ない、次の結論を得た。 1)NMDAは[^<45>Ca^<2+>]influxを用量依存的に増加させ、しかもこの増加はMK-801(Ca^<2+>チャネル遮断薬)により抑制されるものであった。2)GABA_A受容体作働薬は、上記のNMDA誘発性[^<45>Ca^<2+>]influxを用量依存的に増大させた。尚この増大はGABA_A受容体遮断薬であるビククリンにより阻止されたが、ピクロトキシニンの様なGABA_A受容体共役型CTチャネルの遮断薬には影響を受けなかった。3)NMDA及びGABA_A受容体作働薬により惹起される[^<45>Ca^<2+>]influxの増大は、L型電位依存型Ca^<2+>チャネル遮断薬により抑制された。4)NMDAは初代培養神経細胞からのアセチルコリン放出を著明に増大させたが、同様な作用はsodium nitroprusside(SNP)によっても惹起された。5)NMDA及びSNPによるアセチルコリン放出の増大は、いずれもsuperoxide anionの消去剤及びNOラジカル生成酵素阻害剤により阻止された。6)Superoxide anion及びNOラジカルより生成されるperoxynitriteは強いアセチルコリン放出促進能を有していた。 以上の結果より、GABA_A受容体は電位依存性Ca^<2+>チャネル開放の促進の面で相互作用を有し、またNMDA受容体刺激により生成増加を来すNOラジカルは、peroxynitrite生成を介してアセチルコリンなどのシナプス性放出を促進することが考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)