マンノース6-リン酸非依存性のリソソーム酵素の識別機構
Project/Area Number |
05252101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
今井 勝行 島根医科大学, 医学部, 助教授 (60035425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 省次 新潟大学, 脳研究所, 教授 (70150612)
山田 道之 横浜市立大学, 文理学部, 教授 (10076995)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | グルコセレブロシダーゼ / β-グルコシダーゼ / リソソーム / 選別輸送 / 偽遺伝子 / cDNA |
Research Abstract |
グルコセレブロシダーゼ/β-グルコシダーゼ(GC)は、マンノース6-燐酸受容体の認識を受けずにリソソームへと移行することが知られているが、その機構は不明である。ツニカマイシン存在下で生合成されたGCが正常に移行することから、選別輸送には糖鎖が関与していないことが予想されている。蛋白質部分を解析するため、ヒト白血病細胞株HL-60からcDNAを単離した所、正常遺伝子の他に、偽遺伝子とされているものが発現していることを見つけ、その構造と各種ヒト細胞株での発現について昨年度、報告した。今年度は、正常(18A)、および偽遺伝子型(12A)のDNAより、各種キメラを作成し、HepG2,WI-38細胞に導入し、その発現について調べた。18Aよりシグナル配列を残し、N末から337塩基を欠失したもの、12Aの対応するN末部分を欠失し、シグナル配列をつないだもの、N末側を正常、C末側を偽遺伝子型としたもの、など五種のDNAを発現ベクターに挿入し、CaPO_4法で導入した。期待通り、正常DNAを導入したものは約2倍の活性を示したが、他のいずれのDNAを導入しても、活性上昇は見られず、また、内因性のGCの活性も影響されなかった。これらキメラDNAが正常遺伝子の発現にも影響しないのか否かについて、他の細胞(COS-1など)においても、導入方法を変えて(リポフェクチン)、ノーザン、ウエスタン法で検討中である。同時に、免疫蛍光染色を行なって、発現蛋白の局在性についても調べている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)