グルコーストランスポーターの細胞内局在変化の分子メカニズムとインスリン作用
Project/Area Number |
05252225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
蛯名 洋介 徳島大学, 酵素科学研究センター, 教授 (00112227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 日出喜 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助手 (10218589)
村上 尚 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助手 (40210009)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | インスリン / グルコーストランスポーター / トランスロケーション |
Research Abstract |
インスリンは血糖降下を最も顕著な作用の1つとする生体必須のホルモンである。それは標的細胞である、筋肉、脂肪組織などにおいてグルコーストランスポータータイプ4(GLUT4)を細胞内の膜分画から細胞膜上にtranslocationすることにより、グルコースの取り込みを促進する。 申請者らはGLUT4のtranslocationを定量的かつ簡単に測定する全く新しい方法を考え出した。 我々が新しく開発したヒトインスリンレセプターとGLUT4mycキメラを同時発現させたCHO細胞で、インスリン刺激やGTP-γ-S添加でGLUT4mycキメラがtranslocationすることがmycエピトープに対する抗体の結合で明らかになっている。インスリン刺激によるGLUT4のtranslocationにはGタンパク質が関与している可能性が高い。その1つとして低分子量GTP結合タンパクが考えられる。このなかで特に最近rab3Dが注目されている。 しかし、この細胞系にrab3Dを大量に発現したクローンを確立したところ、インスリン刺激によるGLUT4のトランスロケーションにはほとんど影響を及ぼさなかった。またほとんどのrabファミリーを不活性型にすると考えられているrabGDIを大量に発現しているクローンを確立したが、これもインスリン刺激によるGLUT4のトランスロケーションには全く影響を与えなかった。このことは通常Exocytosisに広く係わっていると考えられているrabファミリーはGLUT4のトランスロケーションに関与していない可能性が高い。そこでGLUT4のトランスロケーションがNaFで引き起こされることから三量体Gタンパクの関与を考える必要が出来た。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)