アデノシンデアミナーゼ欠損重症複合免疫不全症の遺伝子分析と遺伝子治療の研究
Project/Area Number |
05253209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 和彦 京都大学, 医学部, 教授 (50034640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 久博 京都大学, 医学部, 助手 (30135587)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | アデノシンデアミナーゼ / 重症複合免疫不全症 / 遺伝子解析 / 点突然変異 / 対立遺伝子 / 遺伝子治療 / 遺伝子相同組み替え / adeno-associated virusベクター |
Research Abstract |
アデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損重症複合免疫不全症(SCID)の本邦症例のADA遺伝子解析を進めて来た。骨髄移植を受けたあと免疫不全症状が消失して生存している症例につき遺伝子解析を実施した。繊維芽細胞から調製したADAcDNAをPCRで増幅したあと、プラスミドベクターに挿入してクローニングした。2クローンの塩基配列を分析したところ、エキソン7の塩基646がGからAへ変異した点突然変異が発見された。これはADA216アミノ酸がグリシンからアルギニンへ変異することを意味する。この点突然変異によってADAcDNAに制限酵素BstXI切断部位が生じた。得られたADAcDNAクローンはすべてBstXIで切断された。しかし、繊維芽細胞ADA遺伝子からPCRで点突然変異部位を含むDNA断片を増幅してBstXI処理したところ、半分は切断されたが、残りは切断されなかった。対立遺伝子の一方は前記点突然変異を持つことを明らかにした。他の対立遺伝子の異常の解析を進めている。今年度および前年度に報告した症例はADAの酵素活性部位のあるエキソン7に異常があり、病気の重症度を反映している。 遺伝子治療の手段として、遺伝子相同組み替え法を検討して来たが、組み替え効率が極めて低いために本法の研究を一時保留した。これに代わり、adeno-associated virusベクターの開発を進めて来た。本ベクターはレトロウイルスベクターと異なって分裂期でない細胞にも遺伝子移入が可能なので、造血多能性幹細胞も対象となり、有効性が期待されている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)