低酸素培養条件下におけるFGF依存性の血管内皮細胞の増殖に関する研究
Project/Area Number |
05256222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
市川 厚 京都大学, 薬学部, 教授 (10025695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 幸彦 京都大学, 薬学部, 助手 (80243038)
根岸 学 京都大学, 薬学部, 助手 (60201696)
福井 哲也 京都大学, 薬学部, 助教授 (90111971)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 血管内皮細胞 / FGF / ホスホリボシルピロリン酸 / PGI_2 / サルベージ回路 |
Research Abstract |
[I]低酸素下での血管内皮細胞のFGF要求性増殖に関する研究:生体の虚血などにおいて見られる低酸素応答性の血管新生とくに血管内皮細胞の増殖をin vitro培養細胞で実験する系を検討し、ブタ大動脈血管内皮細胞を低酸素(2%酸素)下、細胞損傷なく3日間培養維持する条件を確立した。 [II]FGFによるサルベージ回路酵素の合成に対する低酸素の影響の研究:低酸素下で培養した血管内皮細胞で、ホスホリボシルピロリン酸(PRPP)合成酵素の顕著な増大とPRPP-phosphoribosyltransferaseの有意の増大を確認し、これらは添加したFGFによりさらに増幅されることを確認した。 [III]FGF産生能、FGF受容体の発現に対する低酸素の影響の研究:低酸素下で培養した血管内皮細胞で、FGFmRNAの量(Northern blotting法)とFGF受容体の量(FGF受容体の部分ペプチド抗体によるラジオイムノアッセイ法)の増大を確認した。これは低酸素シグナルに対する内皮細胞の応答反応である。 [IV]低酸素による血管内皮細胞のPGI_2受容体への影響:[^3H]標識光親和性PGI_2安定誘導体を用い検討したが、有意の変化はなかった。 以上の結果、血管内皮細胞では、低酸素シグナル→FGFmRNA→FGF受容体→PRPP合成酵素、PRPP-phosphoribosyltransferase→+hypoxanthine→サルベージ回路による核酸合成促進→細胞増殖のスキームが仮説された。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)