Project/Area Number |
05267214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute for Neuroscience |
Principal Investigator |
石塚 典生 (財)東京都神経科学総合研究所, 神経細胞生物学研究部門, 副参事研究員 (90126201)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 海馬台 / 視床前核 / ラット / WGA-HRP / PHA-L / 視床投射細胞 / 三次元分布 |
Research Abstract |
本研究では、WGA-HRP逆行性標識法とPHA-L順行性標識法によって、視床腹側前核へ投射する海馬台細胞の分布と視床腹側前核からの投射線維の海馬体内分布を、海馬長軸(中隔-側頭葉軸)直交断面の連続切片を用いて海馬体全体にわたって調べた。 視床腹側前核投射細胞は海馬台錐体細胞層の最深部で白質に接する部位と前海馬台内固有層に分布した。海馬台深層と前海馬台内固有層には視床投射細胞が連続して分布しており両区域を視床投射様式からは区別できない。また長軸直交断面で観察したことによって、海馬長軸の中隔端から側頭葉端までのどのレベルからも、海馬台から視床腹側前核への投射が確認された。さらに、視床腹側前核の吻側部へは海馬長軸の側頭葉側から、視床腹側前核の尾側部へは中隔側からの投射が多いことが観察された。 本研究によってはじめて、視床腹側前核から海馬体への投射線維の分布様式が明らかとなった。すなわち、視床腹側前核からの軸索分枝は海馬台錐体細胞層の最深部と前海馬台内固有層、前海馬台外固有層の海馬台錐体細胞層側約1/3および前海馬台分子層に分布した。海馬長軸方向への分布では、視床腹側前核の吻側部からは海馬長軸の側頭葉側1/3に、視床腹側前核尾側部からは海馬長軸の中隔側1/3に、そして視床腹側前核の中央部からは海馬長軸の中央へ分布がみられた。海馬台から視床腹側前核への投射細胞の分布に比べると、視床腹側前核から海馬台複合体への投射は長軸方向への広がりがやや限局していた。視床腹側前核からの投射線維が海馬台錐体細胞層の最深部へ分布することは、この部位の海馬台錐体細胞が視床腹側前核投射の起始細胞であることからして、海馬台と視床腹側前核とは相互に結合していることが確認された。視床腹側前核由来終末が視床腹側前核へ投射する海馬台細胞に直接終止するかについては今後電顕的解析が必要である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)