細胞周期におけるsrcがん原遺伝子産物の役割に関する研究
Project/Area Number |
05269215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡田 雅人 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (10177058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 八郎 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (20029937)
奥村 宣明 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (20224173)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | チロシンキナーゼ / Src / Csk / 細胞周期 / M期 / 繊維芽細胞 / がん原遺伝子 |
Research Abstract |
がん原遺伝子srcの蛋白質産物(Src)はチロシンキナーゼ活性を有し、情報伝達系で一種のトランスデューサーとして機能すると考えられているが、その本来の機能は未だに明確ではない。一方でSrcは、細胞周期の進行に伴ってM期に活性化することが知られているが、その生理的意義も不明のままである。本研究は、SrcのM期における活性化の意義およびその活性化機構を解析することによって、Srcの本来の機能を明らかにすることを目的として行い、以下の結果を得た。1)繊維芽細胞においてM期に同調した細胞でSrcの活性が3倍程度上昇することを確認した。2)Srcの活性制御因子であるチロシンキナーゼCskを過剰に発現した細胞では、Srcの活性化が抑制された。3)その抑制効果は、N末にミリスチル化シグナルを導入したCskによって増強された。4)逆に、SH2あるいはSH3領域を欠失したCskでは効果は減弱した。5)Srcの活性化に伴ってコルタクチンと呼ばれる細胞骨格系蛋白質のリン酸化が認められるが、Cskの発現によってそのリン酸化も抑制された。6)Cskを欠損した細胞では、細胞周期を通してのSrcの構成的な活性化が認められた。以上の結果から、Srcが確かに細胞周期に伴って活性変動すること、その変動はCskの介在するチロシンリン酸化、脱リン酸化によることが明らかになった。また、Cskの作用がSH2あるいはSH3領域を介して制御される可能性が示唆された。今後は、Srcの活性化に伴ってリン酸化される基質蛋白の同定、活性化を行うホスファターゼの同定を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)