DNA修復の最終素過程であるDNA再結合の分子機構と制御
Project/Area Number |
05270205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
寺岡 弘文 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (30019137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 興太郎 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (40000971)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | DNA修復 / DNAリガーゼ / DNA依存性プロテインキナーゼ / c-Myc / リン酸化 / 基本転写因子 |
Research Abstract |
DNA鎖連結反応を触媒するDNAリガーゼは、哺乳動物細胞に於いては分子種I,II,IIIが存在し、Iは少なくともDNA複製、IIIは修復に関与しているものと推定されている。正常ラット肝細胞核から得られたリガーゼはIIIのタイプであり、IやIIは殆ど認められなかった。次に、色素性乾皮症A群相補遺伝子産物XPAC蛋白質とDNAリガーゼの相互作用を探究したが、XPACとDNAリガーゼの物理的結合を支持する結果は得られなかった。又、DNAリガーゼ反応に対しXPACやPCNAは何ら影響しなかった。最近、リガーゼIIIとXRCC1(CHOのDNA修復変異株EM9を相補するヒトの遺伝子)遺伝子産物が複合体を形成しているとの報告があり、種々の修復関連遺伝子産物とリガーゼの相互作用についての検討がさらに必要となっている。 2本鎖DNA依存性プロテインキナーゼ(DNA-PK)は、多くの複製/転写制御因子や酵素をリン酸化し、活性化にDNA末端を要求することから、DNAの修復や組換えにも関与している可能性が高い。DNA-PKはDNAリガーゼIをリン酸化したが、XPAC,PCNA,DNAポリメラーゼβはin vitroの基質とならなかった。さらに、Raji細胞からのDNA-PKの簡易精製法の確立、DNA依存性を与える調節成分としてのKu蛋白質の同定、第二の認識アミノ酸配列P-S/T-Xの発見、Raji細胞での増殖に非依存的な活性レベルの発見、等が今年度行われた。又、既にDNA-PKの基質となることを見いだしているc-Mycに関して、DNA-PKがN端側の^<58>Thr(転写活性化とトランスホーメーションに関与)をin vitroでリン酸化することや、基本転写因子TBPとTFIIBがDNA-PKによってリン酸化され、生物活性に変化の生じることも示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)