Project/Area Number |
05270212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
鈴木 啓司 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00196809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 正己 長崎大学, 薬学部, 教授 (20111768)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | HSP72 / 紫外線感受性 / 突然変異 / 遺伝的不安定性 |
Research Abstract |
これまでに、紫外線照射されたヒト細胞において、照射後、除去修復終了後、多量のHSP72蛋白質が誘導されることを報告したが、本研究では、この紫外線照射後に誘導されるHSP72蛋白質の果たす役割を解明する目的で、メタロチオネインIIA遺伝子をプロモーターとしたHSP72発現ベクターを作成し、1)細胞増殖に対するHSP72発現ベクター導入の影響、2)HSP72の過剰発現の紫外線感受性への影響、および参)72過剰発現の紫外線誘発突然異変頻度への影響を検討した。 その結果、ベクター導入によってHSP72蛋白質を過剰発現する細胞株が得られ、それらの細胞の細胞増殖は1.3倍程度促進されることがわかった。それらの細胞株の紫外線感受性は、ほとんど変化していないが、HGPRT遺伝子座における突然異変率は、1.5-2倍程度高いことがわかった。 これらの結果は、HSP72蛋白質の過剰発現が、DNA合成を促進し、紫外線障害からの修復時にミスを起こしやすい遺伝的不安定性を誘導する可能性を示唆している。
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