ピリジルアミノ化法を用いた脳特異的糖鎖の構造解析と脳内分布
Project/Area Number |
05274218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
長谷 純宏 大阪大学, 理学部, 教授 (80028232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池中 一裕 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (00144527)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 脳 / マウス / 二次元マップ / ピリジルアミノ化 / 糖蛋白質 / 糖鎖 |
Research Abstract |
糖蛋白質糖鎖の糖鎖構造決定が多く報告され、数多くの糖鎖構造に関する見知が得られて来た。これに伴い、糖蛋白質糖鎖の構造が臓器特異的に現われる例が報告されている(Rademacherら1988)。本研究では、PA糖鎖の二次元マップを用い、動物の組織、特に脳に特異的に量多く発現している糖鎖(脳特異的糖鎖)の検出を行ない、それらの構造決定を行う。次に、これらのPA糖鎖を大量調製し糖鎖に対する抗体の作成やレクチンの選定を行う。得られた抗体やレクチンを用いて脳特異的糖鎖の結合した糖蛋白質を見い出し、これら脳特異的糖鎖や糖蛋白質の、脳組織の発生や分化にともなう増減や脳内分布を調べ、脳におけるこれらの糖鎖の役割解析の基礎とする。本年度は動物(主にマウス)の肝臓、膵臓、胸腺、脳(大脳、小脳、脳幹)、心臓等を凍結乾燥し(池中)、各臓器よりヒドラジン分解-N-アセチル化法により糖鎖を切り出し、ピリジルアミノ化した(長谷)。PA糖鎖を陰イオン交換クロマトグラフィーにより電荷数で分離後、各画分をシアリダーゼ消化し、得られた中性PA糖鎖をサイズ分画HPLCと逆相HPLCを用いPA糖鎖の二次元マップを作成した(長谷)。各臓器より得られた二次元マップを比較し、脳に特異的に量多く検出される糖鎖2種類を選び出した(長谷)。脳特異的糖鎖を、マウスの脳より上記分析と同様な方法を用いて分離精製し、構造決定できる量を調製した。メチル化分析や酵素消化等を組み合わせ構造を決定した(長谷)。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)