遺伝学的手法による中枢神経系特異的POU転写因子の機能解析
Project/Area Number |
05275203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
濱田 博司 財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 化学療法研究部門, 研究員 (00208589)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 神経発生 / 転写因子 / 細胞分化 |
Research Abstract |
1.適当な刺激により神経細胞(ニューロンやグリア)へと分化する培養細胞の系において,分化誘導にともないBrn-2と呼ばれる中枢神経特異的なPOU転写因子が出現することを見いだした。さらに,Brn-2の発現を抑制すると神経細胞方向への分化がブロックされた。従って,Brn-2は神経細胞分化に必須な因子の一つである事が示された(Fujii & Hamada,Neuron 1993). 2.上記の培養細胞の系を用いて,Brn-2の下流に位置する遺伝子及びBrn-2以外の神経細胞分化に関与する遺伝子を単離しようと試みた。即ち,神経細胞へと誘導された分化途上の細胞よりcDNAライブラリーを作製し,他の細胞より得たmRNAとのSubtractionによって,神経細胞への誘導時に特異的に出現する遺伝子を多数得た。今後これらの遺伝子の発現様式を調べるとともに,遺伝学的手法を用いて神経発生における役割を明らかにしようとしている。 3.embと呼ばれるやはり中枢神経特異的なPOU転写因子の遺伝子は,medという変異マウスの原因遺伝子の近傍にマップされた。embとmedの同一性を調べたが,現時点では同一であるという証拠は得られていない。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)