標的遺伝子組換え法を用いたサイトカインの生理機能の解析
Project/Area Number |
05275205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩倉 洋一郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10089120)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
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Keywords | サイトカイン / インターフェロン / インターロイキン-1 / 標的遺伝子組換え |
Research Abstract |
1.β型及びγ型インターフェロン(IFN)遺伝子破壊マウス作製の試み 標的遺伝子組換え用ベクターとして、ネオマイシン耐性遺伝子とチミジンキナーゼ遺伝子を用いたポジテイブ-ネガテイブ選択用のベクターと共に、IFNの発現を生体内で追跡できるようにlacZ遺伝子を組み込んだベクターも作製した。前者のベクターをE14もしくはA3-1のES細胞に導入し、β型あるいはγ型IFN遺伝子に相同組換えを起こしたESクローンを各々複数個単離した。これらのESクローンをマウスの胚盤胞に注入してキメラマウスを多数作製し、90%以上のキメラ率のものも得られたが、現在までのところ生殖系列への伝達が認められていない。親株のA3-1細胞については高い効率(5匹のキメラのうち3匹)で生殖系列への伝達が確認されたので、今後もA3-1細胞を中心にIFN遺伝子破壊マウスの作製を試みていく。 2.インターロイキン-1(IL-1)遺伝子破壊マウス作製の試み 重要な炎症性のサイトカインであるIL-1遺伝子を破壊することも新しく始めている。相同遺伝子組換えを効率よく起こさせるためにES細胞と同じ129系統のマウス染色体遺伝子ライブラリーよりα型(14kb)及びβ型IL-1遺伝子(17kb)を単離した。α型IL-1遺伝子にはハイグロマイシン耐性遺伝子とlacZ遺伝子を挿入し、β型遺伝子にはネオマイシン耐性遺伝子とlacZ遺伝子を挿入した標的遺伝子組換え用ベクターを作製した。現在ES細胞に導入して相同組換えを起こしたESクローンの単離を試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)