金属イオンを用いるエチレン受容体の新規バイオアッセイの開拓とその特定化・構造決定
Project/Area Number |
05276213
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
宗像 恵 近畿大学, 理工学部, 教授 (80090942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 雅彦 近畿大学, 理工学総合研究所, 助手 (70229293)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | エチレン / エチレン受容体 / カ-ネ-ション / 切り花 / 花持ち / 老化阻害 / 銀イオン / カラム分離 |
Research Abstract |
(1)エチレン受容体とAg^+イオンとの特異的結合の解明. 銀イオンとエチレン受容体との特異的結合を明らかにするため、カ-ネ-ションの老化促進における銀錯体イオン活性阻害作用を詳細に検討した。ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、エチレンジアミン四酢酸などAg錯体はエチレン活性をほとんど阻害しなかった。一方、Ag(CN)^-_2,Ag(S_2O_3)^<3->_2,Ag(thioglucose)^-_2,Ag(penicillamine)^<3->_2は大きなエチレン活性阻害効果を示した。前者の錯体ではAg^+イオンと配位子との結合は弱く、細胞壁や細胞膜中の官能基、特にメルカプト基によってAg^+イオンが引き抜かれるため、細胞膜を通過できないと考えられる。一方Ag^+イオンと強く結合している後者の錯体ではAg^+は細胞膜内の官能基と結合できないので、受容体まで近づくことができると考えられる。一方、ジメルカプトマレオニトリル、ジメルカプトコハク酸、ヘキサシクロテトロコサン[24]S_6(OH)_3などのAg錯体はほとんどエチレン阻害作用を示さなかった。これらの錯体ではAg^+と配位子との結合が余りにも強いため、エチレン受容体といえどもAg^+を引き抜くことができなかったものと考えられる。つまり、含S配位子と比較した場合、単のAg^+結合サイトにはSが2コ又は3コあるものと考えられる。 エチレン受容体の分離. 大豆及びもやしの新芽に銀イオンを吸収させ、この銀イオンをマ-カ-にした新規なエチレン受容体分離法を開拓した。もやしの新芽を用い、この方法に従って得られた抽出相をCM-Sephadexカラムで分離した。銀イオンは0〜120mlまでの有色部分と240ml以降の無色部分に検出された。今後の課題はこれら銀イオンが検出された部分のどの部分に受容体があるかを特定することである。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)