Project/Area Number |
05277203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
西田 宏記 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (60192689)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 原索動物 / ホヤ胚発生 / 発生運命 / 組織決定因子 / 胚誘導 |
Research Abstract |
本年度は、マボヤにおける脊索分化の仕組みを顕微操作法を用いて解析すると共に、眼点-平衡器等価群における側方抑制シグナルのcDNAをクローニングすることを試みた。 (1)脊索分化の仕組み 脊索の分化には誘導が必要であり、その誘導源は植物半球に存在する割球(予定内胚葉割球と予定脊索割球自身)であることが結論された。ホヤ卵は古くからモザイク卵と考えられてきた。しかし、脊椎動物と同様、その起源と考えられている原索動物においても脊索は誘導によって形成されることが示された。脊索分化のメカニズムは脊索動物を通じて共通であることが判明した。 (2)眼点-平衡器等価群におけるシグナルレセプターのクローニング 側方抑制シグナルのレセプター遺伝子として、線虫C.elegansではlin-12、DrosophraではNotchが単離されている。すでにクローニングされている他種のlin/Notchファミリーのアミノ酸配列から、lin/Notchリピート内部で保存されている部分に対するオリゴヌクレオチドを作製し、これをプライマーにしてRT-PCRを行なった。その結果、神経胚mRNAからNotchホモログと思われるcDNA断片を増幅することに成功した。得られたアミノ酸配列はXenopusのXotch遺伝子に最も相同性が高かった。ノザンハイブリダイゼーションの結果から、NotchホモログのmRNAは長さが約9kbであることがわかった。予備的な実験では、未受精卵に母性mRNAが存在し、原腸胚、神経胚を経て、尾芽胚期以降はmRNAは減少していくことが示された。
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