Project/Area Number |
05277220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡本 仁 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (40183769)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 1993: ¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
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Keywords | ゼブラフイッシュ / Isl-1 / ZISH / 運命決定 / 運動神経細胞 / LIM蛋白質 |
Research Abstract |
ゼブラフイッシュ胚の脊髄では、半体節当り3個の1次運動神経細胞が存在し、PoP,MiP,CaPと呼ばれる。我々は、1次運動神経細胞の特異化の分子機構を明らかにするために、1次運動細胞神経の個性が決定される受精後16〜18時間目項に、一部の1次運動神経細胞のみで発現する転写制御因子の同定を試みた。その結果、これまでに3種の独立したZISH(zebrafish Isl-1 homolog)cDNAクローンを単離している。 ZISH-1のmRNAは、3種の1次運動神経細胞のうちのRoPのみで発現する。ZISH-2は、CaPだけで発現する。腹側でのZISH-1発現RoPとその周囲に限られる時期(受精後16時間)が、1次運動神経細胞の運命決定が不可逆的に起きる時期と一致していることも考えあわせると、ZISH遺伝子群は、各々の運動神経細胞が異なった個性を持つ過程と、密接に関係するのではないかと、我々は期待している。 現在、ZISH-3の解析を更に進めると共に、ZISH遺伝子群の機能を明らかにするために以下の実験を行っている。1)熱ショック・プロモーターの下流にZISHcDNAをつなげた組換え遺伝子を作製し、受精卵に注入することによって、ZISH遺伝子の異所性発現を行う。2)特定の神経細胞に、微少ガラス管電極を挿入し、ZISHmRNAを注入する。3)ZISHmRNA特異的リボザイムを設計し、1)2)と同じ手法を用いて、ZISHmRNAの発現を抑える。この様な、ZISHmRNAの発現様式の人為的改変が、神経細胞の分化に影響を及ぼすかどうかを、神経細胞に蛍光色素を注入し、軸索伸展経路や形態の変化を解析することによって、明らかにする。
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