衛星およびグランド・トルースの総合化による地球インパクトの定量化・システム化および環境保全の理論化
Project/Area Number |
05278107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
藤原 一繪 横浜国立大学, 環境科学研究センター, 教授 (80018043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 嘉明 横浜国立大学, 環境科学研究センター, 講師 (60251774)
宮脇 昭 横浜国立大学, 名誉教授 (40017710)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 地球インパクト / 植生生態学 / 地球現存植生図 / 地球潜在自然植生図 / リモートセンシング / グランド・トルース |
Research Abstract |
本研究は、個々に行われてきた生態学的研究をリモートセンシングのデータ解析との総合化による新しい観点からの地球2050年の姿の予想、地球環境回復への具体的技術、理論のシステム化を目指すものである。 平成5年度は、NOAA、AVHRR、LANDSAT TMデータを基礎に、藤原・宮脇らが世界各地で行った現地植生調査結果の資料により、世界の現存植生図が20kmピクセルで描かれた。NOAAのNVI(植生指標)を用い、クロロフィルの経年変化を組み合わせ描かれた。さらにグローバルな地理情報、現存植生図および生態学的現地調査の基礎データを組み合わせ、立地のポテンシャルな能力を具体的な広がりとして示す、理論的な潜在自然植生図が作製された。その結果、世界では常緑広葉樹林域、とくに亜熱帯および暖温帯域では自然林(常緑広葉樹林)がほとんど失なわれ、耕作地 人間居住域あるいは代償植生としての落葉二次林におき変えられていることが解明した。熱帯域では、本来常緑広葉樹林で海際のマングローブ林から、山地の熱帯林までおおわれるべき地域が、焼畑、火入れ、薪炭林の作用により落葉、常緑混生林に変わっている。とくにアフリカでは乾燥気候の影響のため、常緑熱帯林域に、落葉、常緑混生林が、乾燥地の落葉樹林域にサバンナが広がるという重大な結果が発見された。 また日本列島および東南アジア、アマゾン、チリで行っている自然林回復の実験データより、自然林回復の可能性が見出された。 次年度以降に2050年における地球の姿の予想、環境回復への具体的技術、理論のシステム化を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)