Project/Area Number |
05278115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
市橋 正光 神戸大学, 医学部, 教授 (00030867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 正登 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (20176598)
堀越 貴志 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (40145587)
野中 薫雄 琉球大学, 医学部, 教授 (10039571)
佐藤 茂秋 神戸大学, 医学部, 教授 (00076994)
武部 啓 京都大学, 医学部, 教授 (10028318)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | 太陽紫外線B / 皮膚癌検診 / 皮膚癌危険因子 / スキンタイプ / 光老化 / DNA損傷 / 最少紅斑量 / 有病率 |
Research Abstract |
1990年来、全国多定点でUVAとUVBの実測を行ってきたが、各年度の月別一日平均積算値で年度間に有意な差異はなかった。神戸での自動測定でも同様の結果であった。 全国18大学病院皮膚科外来患者を対象に、非悪性黒色腫皮膚癌の疾病率を1976-80年と1986-90年の各5年間につき求めると、患者数10万人当たり年齢補正後で基底細胞癌(BCC)は200.9と234.0、有棘細胞癌(SCC)は152.6と136.4、日光角化症(SK)は76.6と141.0であり、BCCとSKは後期で有意に増加していた(p<0.005)。また、BCC/SCC比が後期で高くなっていた。 1992年度の兵庫県加西市(男:25,969人、女:26,868人)で20才以上の成人を対象に皮膚癌検診を実施。4,736人(男:1,590人、女:3,146人)が受診、その内よりBCCは2人、SCC0人、SK36人が見出された。人口10万人当たりの有病率はBCCは16.5、SKは486.9と高値。SKでは男性の有病率が女性の1.7倍で、戸外労働者は室内労働者より有意に高い率であった。さらに、日焼けしやすいスキンタイプIが皮膚病の危険因子であることが示唆された。 生涯日光曝露量が多い漁師の住む兵庫県淡路島の五色町の皮膚癌検診では1992年と1993年の平均人口10万人当たりSKの有病率は625.5であり、加西市よりやや高値であった。今後は各地域のSK発生率を求め、地域の年間紫外線量及び推定生涯被曝量との関連を求める。 太陽紫外線による分子変化を皮膚癌細胞の癌遺伝子rasと癌抑制遺伝子p53について検討したところ、rasの変化は認められなかったが、p53はSCC、SKで約50%に、BCCでは20〜25%でDNAシークエンスの変異ないしは免疫組織学的に陽性所見を得、紫外線発癌におけるp53の関与が強く示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)