都市内低レベルエネルギーフローの最適化の試みと環境影響評価
Project/Area Number |
05278234
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
水野 稔 大阪大学, 工学部, 教授 (30029269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下田 吉之 大阪大学, 工学部, 助手 (20226278)
亀谷 茂樹 海技大学校, 助教授
中村 安弘 大阪大学, 工学部, 助教授 (20029268)
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Project Period (FY) |
1993 – 1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 低レベルエネルギー / 都市気象 / 廃熱 / 空気調和 / 熱環境管理区 / 熱回収 |
Research Abstract |
本研究では、都市における民生用エネルギーフローの中でも、冷暖房等加熱・冷却に用いられる低温度レベルのエネルギーフローに着目し、その都市域における製造・消費・廃棄のフローを把握することおよびその循環利用システムの検討、環境にインパクトを与えない廃棄技術の検討を目的とする。本年度は研究の第1段階として、都市低レベルエネルギーの消費・廃棄の実態を明らかにするための、データベースの構築をおこなった。 1.データベースの基本構造として、空間メッシュの大きさ(熱環境管理区)に関して、研究室で保有している都市気温調査データを援用して、熱排出によるヒートアイランド対策の上で最適な熱管理区のサイズと、熱搬送技術から求めた、熱再利用の観点から最適な熱管理区のサイズに関して考察をおこなった。 2.都市の民生用エネルギーに関するデータの収集から、都市域のエネルギー消費の増大傾向が著しいことを明らかとするとともに、3.で述べるデータから、低レベルエネルギーフローのエネルギーフロー全体に占める割合を推定した。 3.低レベルエネルギー消費実態を明らかにするため、建物の用途別熱消費量・空調熱源機器普及状況の調査を実施し、都市床面積データと併せてデータベース化をおこなった。さらに、建物床面積の増加、建物熱消費原単位の増加、廃熱方式の熱廃棄システムの変化の3要因を考慮して顕熱廃熱の増加傾向の著しいことをあきらかとした。 4.既に作成した都市域未利用エネルギーデータベースを用い、熱源システムモデル、熱搬送モデルを開発して、マップ上で熱供給の観点からの熱管理区の提案をおこなった。更に、産業用・輸送用エネルギーの調査を現在実施中であり、これらをも含めた熱管理区の策定を今後の課題としている。
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Report
(1 results)
Research Products
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