Project/Area Number |
05353002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
都野 雄甫 九州大学, 有機化学基礎研究センター, 教授 (10029845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤尾 瑞枝 九州大学, 有機化学基礎研究センター, 助教授 (10029887)
小林 進二郎 九州大学, 有機化学基礎研究センター, 助教授 (20037831)
西田 進也 北海道大学, 理学部, 教授 (40029400)
速水 醇一 京都大学大学院, 人間・環境学研究科, 教授 (30025283)
大木 道則 岡山理科大学, 理学部, 教授 (40011407)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 有機素反応 / 物理有機化学 / 反応触媒効果 / 活性化学種 / 構造反応性相関 / 反応経路解析 / 複合系反応解析 / 動的分子構造 |
Research Abstract |
研究班の全体会議を京都において計2回開催し、新しい有機反応設計の指導原理の構築のための研究分野と研究態勢の現状の分析、推進すべき研究分野および共同研究に関して検討を加えた。特に第1回の会議においては、有機素反応研究会(日本化学会)のメンバーを加えて、微視的な立場から有機反応の動的理解および反応における選択性の発現機構の解明の方策について議論を深めた。 研究班の専門委員会を計4回開催し、より具体的な研究分野について現状の分析と今後の研究推進の方向性および研究態勢の在り方について検討した。さらに、10月に福岡で開催された第5回物理有機化学九州国際会議に於いて、班員以外の全国の研究者および海外の指導的研究者から、有機反応設計の原理の構築のための方策について種々の観点からの意見の集約を計った。 これらの議論から、分子クラスターの研究、ICRによる気相中のイオン性分子種の研究など気相からのアプローチが有機反応における溶媒効果の微細機構の理解に重要であること、また、短寿命中間体の特性に基づく有機素反応の遷移状態の動的理解の深化は、有機合成反応および生体反応における選択性の解明および新奇有機反応の開発など有機反応関連の応用分野の進展に不可欠であること、等が強く認識された。これらの研究分野の飛躍的進展には有機化学者だけでなく理論化学者および物理化学者から構成される高度に組織化された研究態勢が必要であるとの結論に達した。その具体化の方策として、基礎研究の推進を目的として設立された九州大学「有機化学基礎研究センター」を中核に据えた新機軸の研究推進ネットワークを組織し、(1)動的分子構造と機能、(2)反応媒質効果、(三)活性化学種の動的特性、(4)構造-反応性相関、(5)反応経路解析、(6)複合系反応解析の6研究課題を立案し、平成7年度発足科学研究費補助金「重点領域研究」の領域申請を行った。
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