Project/Area Number |
05451029
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | The Institute for Science of Labour |
Principal Investigator |
越河 六郎 財団法人労働科学研究所, 主管研究員 (10072646)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北島 洋樹 財団法人労働科学研究所, 労働生理心理学研究部, 研究員 (20234255)
高橋 誠 (〓橋 誠) 財団法人労働科学研究所, 労働生理心理学研究部, 研究室長 (50142071)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | ケア・ワーク / 看護 / システム化 / タイム・スタデイ / 作業特性 / 総合病院病棟看護 / 看護業務 / ヒューマンケアワーク / 業務のシステム化 / タイムスタデイ / 労働負担 / 労働感評定 |
Research Abstract |
看護業務におけるシステム化の効果(作業効率性・労働改善)を評価し、あわせて「ケア・ワーク」の作業特性を把握することが本研究の目的である。前年度はシステム化「導入前」の病棟看護業務の実態を調べたが、本年度は同じ方法で「導入後」の状況を調査し、比較分析する資料を得た。 調査項目は、実際の病棟看護作業の観察記録(タイムスタデイ)を中心に、労働負担の主観評価(蓄積的疲労徴候インデックス)、面接調査による意見聴取等である。現段階としては当初の研究目的をほぼ達成できる資料となっている。「導入後」の調査時点は、システム化が一応落ち着いた時点として、「導入前調査」から一年半経過した、1995年二月末に調査を実施した。対象病棟は、前回と同じ外科病棟と内科病棟である。今回はサンプリング調査で行い、婦長2例、看護婦10例、看護補助者2例、およびクラーク2例の計18例のタイムスタデイ(30秒スナップリーデイング法)記録を得ている。この記録結果については集計分析を進めている。 病棟看護業務に関するタイムスタデイと並行して、新しい看護方式を試行した病院での労働負担評価を試みた。看護方式の改訂は、「チームナーシング」から「プライマリイナーシング」の移行である。 受持の患者が決められたプライマリイナーシングでは、チームナーシングに比較して、直接的看護時間が多く、申し送りといった勤務交代時に引き継ぎ時間の短縮、看護業務への積極的な態度などにも効果が認められた。これらの結果は、看護業務における情報管理システムを構築・改変する際の基本的な条件の一つであることを示唆している。
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